日進市の市民活動支援センター、国際交流・大学交流・市民交流の拠点施設

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特集☆日進絆子ども食堂☆

※広報にっしんに掲載した3月8日(日)の子ども食堂は

コロナウイルス対策の為中止となりました。

大変申し訳ございません。


 

 

<何とかしたい!その思いから始まった>
 第2日曜日のお昼時、日進市にぎわい交流館では美味しいそうな匂いが漂い、子どもからお年寄りまで多世代の方でにぎわう。
昨年12月で開設から3年を迎えた「日進絆子ども食堂」(以降、絆こども食堂)は3年間休むことなく、月に一度、開催されている。毎回、思いのこもった温かい食事が提供され、今では、毎月第2日曜日は「絆子ども食堂の日」と知られるようになった。
 代表の山崎正信さんは福祉会館の休日管理ボランティアに参加した際、経済的な事情で十分な食事をとれない子どもや、いつも一人きりで食事をしている子どもたちと出会った。
「こんな身近にそういった子どもたちがいることに驚き、どうにかしたい、格差をなくしたいと思いました」そんな思いから絆子ども食堂は始まった。

 

 

<地域交流の拠点・地域のつながりをつくる子ども食堂>
 子どもの貧困対策を目的に始めた絆子ども食堂だが、今では子どもや高齢者、多世代が交流できる居場所としての役割は大きく、子どもだけではなく地域の人たちが集まる地域交流の拠点になっている。

 「3年やってきましたが、支援を必要とする子どもたちに実際に支援が届いているかはわからないですね。昔のようにお古やつぎはぎの洋服を着ている子どもはいないですし、スマホや携帯も持っています。現代社会において貧困さは外見では判断できないし、ましてや支援が必要かを問うわけにもいかないですから。誰でもみんなおいでと門戸を開き、支援を必要としている子どもたちに届けばい。その思いでやっていますが、届いているのかそれが全く見えないとボランティアスタッフのやりがいとかモチベーションにも関係してきます。結果や効果が出ているのかわからないものを続けることは大変なことですから。絆子ども食堂も自然な流れに沿った地域の食堂になっていくのだと思います」

 チラシを作って告知するわけでもないが、今では毎回、50食以上出るようになった。ご飯を食べるだけでなく、みんなが交流して、楽しく時間を過ごせるようにと、学生や協力団体がボードゲームやイベントも企画し、実施している。最近は子ども食堂を楽しみに来てくれて、おしゃべりをしながら時を過ごし、ご飯を食べて帰る。そんな高齢者も増えていると言う。
 また、若いお母さんたちの情報交換やストレス解消の場にもなっていて、子ども食堂は、みんなの居場所として人のつながりを作っている。こうしたことが地域の活性化にもつながり、高齢者が外に出て人と触れ合うきっかけを作ることで健康づくりにもつながっている。

 

 

 

 

 

<様々な体験格差をなくしたい!>
 「昨年、イベントをやった時のこと、あまり音楽に触れたことのない子どもは、なかなか音楽や楽器に関心を示さないんです。やっぱり聞いたことがある、楽器を触ったことがあるなど、体験したことがあるのとないのではずいぶん違いがあると感じました。経済的事情のある子どもたちは、様々な体験にも格差があります。体験は子どもたちの成長に大きく関わってきますから、この体験格差をなくしていきたいと思っています」
 子ども食堂を運営していくうちに、様々な体験にも格差があると新たな課題に気づき、活動を広げようとしている。「まずは小旅行や農業体験など、今できることからやっていこうと思っています」
 昨年11月には、山崎さんの思いに賛同した方が350坪の畑を無償で貸してくれることになり、さらにトラクターで耕してくれた。その後、豊田市内の企業の社員15名がボランティアで畝を作ってくれ、子どもたちと一緒に玉ねぎの苗を植えたそうだ。5月にはみんなで収穫し、子ども食堂の食材になる予定だ。

 さらに山崎さんは、格差をなくすために食はもちろん重要だが学習支援も重要だと話す。「経済的に事情のある子は塾などにも通えないからここで教育格差が生じます。学習面において差がついてくるのは小学校の高学年。勉強も次第に難しくなってきてわからなくなってくるこの時にこそ支援が必要。大学生や高校生の力を借りて学習支援をやりたいと思っています。学習支援は一時的な支援では意味がなく、継続的な支援が必要です。場所、人材、費用と問題は山積みですが、行政を巻き込んで実現したいと考えています。今の大学生の時給は1000円ほど。1回2~3時間としても週2~3回は必要になるので費用もかなりかかります。継続的に支援するためには行政との協働じゃないと難しいと思います。行政と一緒にやっていると言うのは信用度が上がり、事業の支援や協力が得やすくなります。利用する側も安心して利用できますよね」
 現時点ではまだ無理でも、近い将来、日進市との協働で大学生や高校生が支援を必要とする子どもたちに学習指導している姿が見られるかもしれない。

 

 

<市内にもっと子ども食堂を>
 2012年東京都の八百屋の店主が始めた子ども食堂は2015年頃から全国に普及し始め、2019年には全国に3700か所、愛知県内に140か所ある。実行委員長の樽見さんは「子どもたちが歩いて行けるように学区に一つ、子ども食堂があることが理想」だと話す。3月には別団体として市内に2つめの子ども食堂を立ち上げるそうだ。
 気軽に行ける食堂がまた一つ増える。

 

 

<子ども食堂とSDGsの関係>
2018年度の調べでは日進市には、生活保護を受ける学齢期の子どもはいないものの、準要保護児童数は小学生340人、中学生202人と低所得状態にある子どもの数は決して少なくはない。
 SDGsの思いは「世界の持続可能な開発・発展・成長・活性化・にぎわいは、誰一人取り残さない世界の実現によって可能になる」だ。これは誰一人取り残さない・格差をなくすと言う子ども食堂の思いと重なる。
 子ども食堂の活動は、「貧困対策」「健康的な食生活」をはじめ、食材の寄付を受けることが「食品ロス削減」につながるなど、いくつものSDGsに関係している。
 こども食堂を知ることはSDGsを知ることに繋がる。絆子ども食堂はSDGsを意識して始めたわけではない。何らかの事情で十分な食事ができなかったり、1人きりで食事している子どもたちに温かいご飯をお腹いっぱい食べさせてあげたい、食事だけではなく色んな格差をなくしたいその思いで動き出したことが、たくさんのSDGsに関係していた。
 SDGsと聞くと難しくて自分とは縁遠いように感じるかもしれない。でも実は私たちの「こうあるといいのにな」の気持ちがSDGsにつながっている。

 

日進絆子ども食堂
 開催日 : 毎月第2日曜日
        2020年3月8日・4月12日(日)9時~16時(ランチタイム11時半~13時)
 場    所 : 日進市にぎわい交流館
 参加費 : ランチ18歳未満は無料 大人500円 コーヒー・紅茶:200円
 コンサートやボードゲームなどのイベントも随時開催しています。

 【連絡先】facebook : 日進絆子ども食堂
     TEL   : 090-8074-5327(樽見)
     E-Mail    : kizunakodomo@gmail.com

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