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にぎわいNEWS みんなでつくる!みんなが輝く!市民参加の公共空間

 

『にぎわいNEWS vol.17』 特集『NPO法人 水晶山市民の会』(以下『市民の会』)さんのインタビュー「みんなでつくる!みんなが輝く!市民参加の公共空間 ―岩崎台・香久山福祉会館と歩んで15年―」はいかがでしたでしょうか?

こちらからもご覧頂けます↓ 是非ぜひご覧ください。

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■人のつながりが生まれる場所

 水晶山緑地のすぐ隣に建つ岩崎台・香久山福祉会館。 内部にも木がふんだんに使われ、 ぬくもりが感じられる。 ここには囲碁やカラオケなどの趣味を楽しむ大人たちや、 元気に遊ぶ子どもたちのの姿がある。
 「小さい頃にここで遊んでいた子どもが、 大学合格や就職の報告に来てくれることがあります。 大人になったなあと感慨深く思います」
 福祉会館と市民の会の共催で企画運営する講座は、 カルチャー・アート系のほか、 子供向け・親子向けの講座が充実しているのが特徴だ。 今年も、 小学生体育教室、 親子工作教室、 親子バルーンアート、 親子ミニシフォンケーキ作り、 夏の夜のネイチャーゲーム、 幼児への読み聞かせなど、 いろいろな講座が開かれている。
 「パステル画と書道の講座を受講した方たちが、 同好会を作られたことがありました。 私たちが企画した講座で、 趣味を楽しむ人のつながりができたことは本当にうれしかったですね」
 他にも、 木工教室で作った巣箱を水晶山に設置したら、 そこからシジュウカラが巣立っていったなんてこともあったそうだ。

 

■市民参加の建設計画

 市民の会のはじまりは、 2000 年に始まった岩崎台・香久山福祉会館の建設計画。
 基本計画を作る際のワークショップに 40 ~ 70 代の地域住民 28 人が集まり、 世代を問わず気楽に交流できる会館を作ろうと、 自分たちの思いをぶつけ合う討議を繰り返した。 気がつけば日付が変わっていたこともあった。 ワークショップは部屋ごとに開き、 その回数はのべ100回以上にもなる。
 「地域の人が集まれる場所にしたい、 自分たちの意見が活かされた会館にしたいと、 みんなすごい熱意とパワーがありました」
 県内外のコミュニティ会館 7 か所も視察した。階段式の多目的ホールは 「これいいね。 とても見やすいし、 普段の子どもたちの遊び場としてもいい」と金沢市民芸術村のホールを参考にした。
 中高生も利用するだろうからと道行く中高生にアンケートを実施したり、 「みんなで意見を出し合ったけれど、 もっとたくさんの人に聞いてみよう」 と、 住民に向けた発表会を開催したりした。
 試行錯誤しながら市民参加で基本計画を作ったことが、 会館の現在につながっている。

 

■よりよい運営のために

 市民の会は、 「全ての世代が一人でも気軽に行けて、 生きることを楽しめる場所」 となるよう、 よりよい会館運営のために活動している。
 「地域の要望が一番多かった 『夜間と日曜日に利用したい』 を実現しよう」 と、 市民の会の時間外管理ボランティアによる、 時間外利用がオープンと同時に始まった。 少ないときは 10 人ほどのボランティアで、 休みなしの状態。 それでも要望があるから、 やめるわけにはいかなかったという。 現在は 19 人が管理ボランティアとして活動し、 昨年度は 16,000 人が時間外利用した。
 15 年前、 市内の福祉会館はどこも夜間・日曜・祝日は閉館していたが、 今では 全館で時間外利用が可能になった。 市民の会が先陣を切って、 地域の声に応えようとしてきた象徴といえるだろう。
 会館を利用しやすく心地良いものにしていくために、 会館の清掃や植栽なども積極的に続け、 福祉会館が実施する救命救急講習や防災訓練にも参加し、 安全への備えもしてきた。
 2004 年には県の 「第 9 回 人にやさしい街づくり賞」を受賞。また岩倉市や春日井市など各地から視察があるなど、市民参加型の公共施設として高い評価を受けている。

 

■市民と行政の協働をこれからも

 地域住民が公共施設を利用するだけでなく、 企画運営に関わっていくことで、より使いやすい工夫がなされたり、 地域の人の活躍の場や顔の見えるつながりが生まれている。
 なにより、 「もっとこんなふうにしたいね」「こうしたらどうだろう?」 と話し合い、 思いを形にする、 主体的に公共に関わるひとびとが育まれている。
 市民の会メンバーや岩崎台・香久山福祉会館のスタッフが、 市民参加の会館運営を続けてきた何よりの成果ではないだろうか。
このような成功事例を参考に、市民と行政の協働によるまちづくりの取り組みがさらに増えていってほしいと感じた。
 活動を始めてから15年が経ち、会員は高齢者が増えてきている。「活動を継続していくためには、 まずは自分たちの周りの若い人に『一緒にやらないか』 と声をかけて誘ってみることだと思う」。
 活動の楽しみや喜び、 活動にかける思いを周りに伝えていくことは一緒に活動する仲間を増やし、 次世代につないでいくための一歩だ。 10 年後、 20 年後、 顔ぶれが変わっていっても、 地域の人が支えるあたたかい会館であり続けてほしい。

 

■編集後記■

 取材を終えて、『市民の会』のみなさんが、岩崎台・香久山福祉会館を地域の人が集まれる場所にしたい、 心地良い場所にしたいその思いを感じた。時間外管理ボランティアや夏の熱い中の草刈り、館内外の清掃、1時間毎の見回りなど、市民の方がより気持ち良く利用できるような工夫と努力が重ねられ、今のような会館があるのだと思う。
 四季折々の顔を見せてくれる水晶山を眺めながら、お茶したり、おしゃべりしたり、いろんな方と交流できる居心地の良いこの場所で、時を過ごすのは日進市民の醍醐味かもしれない。(石原)

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