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にぎわいNEWS 安心して病気・高齢になれる社会を作りたい!

 

 

 『にぎわいNEWS vol.18』 特集『安心して病気・高齢になれる社会を作りたい!』はいかがでしたでしょうか?

こちらからもご覧頂けます↓ 是非ぜひご覧ください。

にぎわいNEWS

 

 

 

 

 「いらっしゃいませ~」 美味しそうな匂いが漂うにぎわい交流館のお昼どき。身体に良さそうな玄米菜食が中心のランチを彩りよく仕上げる織田さんの姿があった。第1・第 2・第 5金曜日に「 里まちカフェめぐみえん」 のシェフとして腕をふるっている。
 大手百貨店でがむしゃらに働いていた 2006 年、 食道がんが見つかった。食事と生き方を見直した織田さんは、 闘病経験を誰かの役に立てたい、 病気や高齢になっても安心な社会を作りたいと活動するようになったという。
 織田さんの中にどんな変化が起きたのか、現在の多岐にわたる活動にどうつながったのか、お話をうかがった。

 

 

突然のがん宣告
 高血圧、高脂血症、肝機能障害、パニック障害、うつ病、アルコール依存症、緑内障で失明の危機……。食道がんだけでなく、織田さんは数々の病を乗り越えてきた。いつも明るい色を身にまとい、元気に笑う姿からは想像もつかない。
 がん宣告を受けて、 食道と胃の 3 分の 1、57 か所ものリンパ節を摘出する大手術を受
けた。 それでも 5 年生存率が 20%、 10 年生存率は 10% と知った。
 「子どもや妻は? これからどうなるんだろう?」 死と背中合わせの暗闇でもがき続け、横浜に本部があるの患者会に出会った。「がんの原因は食事・ライフスタイル・ストレスと聞き、 すべて自分に当てはまっていて、 腹に落ちました。 」

 

 

生き方を変える選択
 がんが判明するまでは仕事一筋。 ストレスによる暴飲暴食で体調は悪化していくばかりの病気の巣窟のような生活をしていた。
 「闘病を懸命に支えてくれる家族のためにも、 このままではいけない。 今、 自分にできることをしよう。 身体に良いことをしよう、 これまでの生活を見直そうと思いました」
 手術後、 人工呼吸器につながれて食べられない状態が続くと、 体重が落ちていくとともに生活習慣病が改善したそうだ。
 「食べないこと、 余計なものを取らないことで体がよくなることを体験したんです。 食は命の源だと実感しました」
 その後、玄米菜食やマクロビオティックの料理教室に通った。「やり始めた食事療法が『 これを食べろ、 あれはダメ』 とか義務的で、 楽しくなかったんです。 じゃあ美味しく楽しくするためにやってみようと。 仕事でもずっと食に関わってきたし、 興味もあった。 これからも食にこだわっていこうと思いました」
 2009 年、 織田さんは『 玄米おむすびの会』 を立ち上げ、 食べ物や食べ方を選ぶことの大切さを伝えるため、料理教室や健康講座などの活動を始めた。
 その後、 がん患者会として『 めぐみの会』 を立ち上げ、 がん患者の交流会をはじめ「 里まちカフェ めぐみえん」 や「 めぐみ音」 へと活動の幅を広げていった。

 

弱さをプラスに捉える社会に
 「苦しむ人の助けになりたい。病を得たことで気づいたこと、経験したたくさんのことが誰かの役に立てれば」。がん患者に限らず、生きづらさを抱える多くの人に、自然体で生きる大切さを伝えている。
 目指すのは、 それまでの生き方を捨てなければならなくなっても、 もう一つの人生があると取捨選択できる、 安心して病気になれる社会。「 がんにならなければ今の自分はない。 社会的弱者は弱さを知っている強さがあり、 経験というスキルを持っている。 それをプラスと捉える視点を社会に根づかせたい」。
 『 ノーマカフェ』 や『 ハートフルサポートねっと』 でもそれぞれの仲間と活動している織田さん。ジグソーパズルがつながっていくように、いろいろな活動を展開している。 今年は新たに「身体と心の健康ほっとカフェ」 を開催する。 また新たなピースが作られる。
 織田さんは「 がんになって良かった。 がんは終わりではなく始まり」とよく口にする。がんを患い失ったものはたくさんあり、その苦悩は計り知れない。 弱者を知り得た織田さんだからこそやれることがある。 安心して老いていける社会を遠くない未来で見せてくれるように思う。

 

■編集後記■

 取材をさせていただいたのは2019年3月中旬。3月末には東郷町の浅間神社で「東郷浅間市」がノーマカフェ主催で開催されました。桜が咲き始めた中でマルシェや和太鼓などのステージがあり、肌寒かったですが、多くの方でにぎわっていました。聞けば準備期間は約1ヶ月。そんなに短期間であれだけのイベントが開催できるものかと驚かさせられるばかりです。
 織田さんが進める「結」の郷づくり。「結」とはもともと日本にある田植え時期などに互いに助けう地域のつながり、必要な時につながりその他の時には自由な緩いつながりのことだそうです。織田さんのまわりには「結」の郷ができていて、だからこそ短期間で準備できたのではないでしょうか?その「結」の郷は次第に広がっているように感じます。
 最近はジョギングにボクシングと、身体も鍛えている織田さん。次はどんなピースを作るのか、楽しみでワクワクします(石原)。

 

 

■連絡先はこちら

めぐみの会
https://www.meguminokai.net/
https://ja-jp.facebook.com/satomaticafe


NPO法人 ノーマカフェ・ノーマ農園
https://ameblo.jp/noma-nouen/entry-12407497463.html

一般社団法人 ハートフルサポートねっと
https://heartfulsnet.wixsite.com/smile
 

玄米おむすびの会
https://ameblo.jp/genmusu/

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